> > 歯並びと食事: 2017年9月アーカイブ

歯並びと食事: 2017年9月アーカイブ

DSC00036(6).JPGこんにちは。歯科医師の信田です。
9月に入り一気に涼しくなりましたね。

今年は残暑が厳しいのかと思っていましたが、早い秋の到来に心躍っております。

ナシやりんご、サツマイモといった私の好きな食材が多くなる季節なので食べ過ぎないよう気をつけたいと思います笑。


では今月のランチミーティングについてご報告させていただきます。


①先月の業務報告
8月のクリニックの状態についての報告がありました。
夏休み期間ということもありたくさんのお子様に定期健診にきていただきました。
ありがとうございました!
定期健診の際にはお口の中のチェックだけでなく、食についてのお話も加えていけるようにみんなで話し合いました。

②院長より
西田亙先生の『歯科医院に知ってほしい糖尿病のこと』
の本と『糖質制限でうつが治った方の漫画』を紹介していただきました。


③勉強会
信田よりネコの会の勉強会の続きを行いました。
元NHKディレクターの北折一先生によるプレゼンテーションを行うにあたってのべからず(してはいけない)をランキング形式で発表させていただきました。
話し手があれこれ一方的にお話するのではなく、聞き手がひきつけられるようなモード、もっと聞きたい!知りたい!と感動させるようなプレゼンについてお話させていただきました。


IhgfhfMG_7634.jpg回はランチミーティングが終わってから、院内セミナーが行われました。

歯科医師であり食事療法&栄養療法研究家の久野淳先生に名古屋からわざわざお越しいただいて、『歯科医療従事者として、知っておきたい栄養学~栄養と歯科疾患&全身疾患との関わり~』と題してセミナーを行っていただきました。
久野淳先生はとても若々しくて、失礼ながらも私と同年代のように見えたので本当にびっくりしてしまいました。

先生の生き生きとした立ち居振る舞いにスタッフ一同感動いたしました。
まずは、食育においての栄養学(三大栄養素・ビタミン・ミネラル)についてお話してくださいました。

皆様は、三大栄養素はご存知でしょうか?
タンパク質・脂質・糖質の三つを言います。

その中で私たちの身体の中で最も大切な栄養素はタンパク質だそうです。
体重の約60%は水分ですが残りの固形分のうち約60~70%はタンパク質でできていて、私たちの皮膚や骨、筋肉、ホルモンや抗体までもタンパク質でできているのです。
私たちが知らず知らずにとりすぎていると言われる糖質はエネルギー源にしかならないそうです。

タンパク質の一日の必要量は体重1㎏あたり約1.0~1.5g程度で体重50㎏の人なら約50~75g必要です。

私の場合、これだけのタンパク質をとれているのか?というと残念ながらとれていないと思います。
やはり糖質が多く、カロリー的には足りても栄養素的には足りていない食事をしているのだと改めて気づかされました。

タンパク質を多く含む食材は、肉類・魚介・卵・大豆製品・乳製品などがあります。
中でも卵はタンパク質が効率よくとれる食材で1個当たり6.5gもとれるそうです。
昔は卵は1日1個までと言われた時代もありましたが、卵はタンパク質をとるのにおすすめの食材です。

もちろん大切なのはタンパク質だけではありません。
脂質も身体のエネルギー源や細胞膜や脳神経組織をつくる材料になり大切です。

なんとなく、マーガリン、スナック菓子、インスタント食品の油は良くないんだろうなーというあいまいな知識しかなかったのですが、脂質にもいろいろ種類があることを教えていただきました。
牛脂(ヘット)や豚脂(ラード)、バター、ココナッツオイルなどの飽和脂肪酸やオレイン酸(オリーブオイル)は安心して適量とって良いそうです。
逆にオメガ6系脂肪酸であるリノール酸(サラダ油系)はアレルギー、炎症を促進させてしまう可能性があり控えたほうが良いとのことでした。
リノール酸はスナック菓子やドレッシング、マヨネーズにも使われているので私たちが知らないうちに摂取してしまっているので気を付けなくてはいけないと思います。
また身体に良いと言われているEPAやDHAといった魚の油も抽出した状態ではなく、新鮮な魚として食べるのが良いそうです。
脂質の選択だけでなくとり方も大切だと教えていただきました。

そして三大栄養素だけでなく、ビタミン、ミネラル(鉄、亜鉛、マグネシウム、カルシウム)といった栄養素も健康維持に相互に関与していて、何か足りなかったり、偏った食事をしていくと身体がうまく機能していかなくなってしまいます。
バランスの良い食事を心がけていきたいと思います。


★今日から私たちが始められることとして、
・インスリンをなるべく出させないようにするために、なるべく糖質や糖類を控える食事を実践する

・甘いものはすべてダメという糖質制限的な考え方ではなく、重要な栄養素(タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)を積極的にとり、糖質をコントロールした食生活を心がけていく

・糖質は麻薬やアルコールやタバコと同じように中毒性があるものと理解して、意識してコントロールする

・正しい食生活を継続していくために、食生活以外の生活習慣を整えながら十分睡眠をとり、できるだけストレスフリーを心がけること

を先生は教えてくださいました。

いきなりあれもこれもダメではなく、まずは自分の普段の食事に関心をもって学んでいくことが大切なことだと思いました。

最後には各栄養素がとれる食材や先生おすすめの煮卵やオムレツのレシピ・サプリメントについても教えてただきました。

久しぶりの院内セミナーだったのですが、興味深い内容が盛りだくさんだったので、スタッフ一同前のめりになって聞かせていただきました。
途中のブレイクタイムにはなんと久野先生が前日に作ってくださったスノーボールクッキーをみんなにプレゼントしてくださいました。
クッキーをいただきながらのほっこりした楽しい時間もあり、あっという間の3時間でした。

セミナーが終わってからのランチタイム中もスタッフからの質問が次から次へと出てきて止まることがありませんでした。
お弁当を食べながらなのにもかかわらず、全ての質問に笑顔で丁寧に答えてくださった久野先生、本当にありがとうございました。

まだまだ勉強不足のところもたくさんありますが、今回のセミナーで早速自分自身の食生活の改善にも結び付けていくこともできましたし、自分でもこれから学ぶべきことに気づくことができました。

私たちの身体は毎日口にする食べ物でできています。
毎日健康で、心豊かな生活を送っていくためにも、考えて食べる力をこれからもしっかり身につけたいと思います。
そしてまた患者様にもわかりやすくお伝えしていけたらと思います。

歯科医師 信田麻耶

             contact.PNG

このアーカイブについて

このページには、2017年9月以降に書かれたブログ記事のうち歯並びと食事カテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブは歯並びと食事: 2017年5月です。

次のアーカイブは歯並びと食事: 2017年10月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

あなたのキレイを応援します。お気軽にご相談ください。TEL:0120-08-0461